2011年03月25日

被災地の電話復旧、メド立たず 基地局、津波で被害



 東日本大震災では、安否確認の要になる電話が携帯・固定ともに使えなくなった。一部で復旧が進んでいるが、津波の被害が大きかった太平洋沿岸部では通信インフラが大きな打撃を受けており、完全復旧のメドは全く立っていない。 携帯電話は、地震直後から東北・関東の広範囲でつながりにくくなった。被災地では、電波を中継する基地局が流されたり壊れたりしたほか、停電で使えなくなった。

 NTTドコモの場合、地震翌日の12日、東北6県にある基地局9900局のおよそ4割が停波。津波の被害が大きかった岩手・宮城両県では基地局全体の約半分が使えなくなった。KDDI(au)、ソフトバンクモバイルも含めると、東北・関東で1万3千局を超す基地局が停波した。

 固定電話もつながらず、NTT東日本によると東北・関東で一時、加入電話87万9500回線が不通になった。

 さらに発信の集中による回線全体のダウンを防ぐため、各社は大規模な通話規制を実施。ドコモは最大90%、auが同95%、ソフトバンクが同70%の発信規制をかけたため首都圏も含め広範囲で携帯電話がつながらなくなった。

 復旧作業は地震直後から始まったが、道路が寸断されてなかなか現地にたどり着けない。各社は停電に備え、基地局に1〜2日程度、電力を供給する蓄電池を設置しているが、今回は停電が長引き、蓄電池が切れて停波した基地局が相次いだ。

 停電がおおむね解消した現在、停波している携帯電話の基地局数は1755局(24日午後6時現在、大手3社合計)に減った。NTT東によると固定電話も9割が復旧している。

 だが、この先の道のりは険しい。残る基地局の大半は津波で被害が大きかった太平洋沿岸にあるからだ。

 携帯各社は大震災後、こうした地域に移動式の基地局車を配備した。だが、ドコモが持つ基地局車は全国に30台、auも同11台(ソフトバンクは非公表)だけで、被災地すべてはカバーし切れない。

 岩手県陸前高田市では、ドコモの移動基地局車が対策本部のある学校給食センターと特別養護老人ホームに1台ずつ、auの基地局車が避難所のスポーツ施設に1台しかなく、市内の一部でしか携帯電話は通じない。NTTグループ幹部は「津波で町ごとなくなってしまった所もある。復旧は新たな町づくりとともに進めていくしかなく、1カ月や2カ月でできるものではない」とみる。

 各社は衛星携帯電話を貸し出したり、避難所などに特設公衆電話約2千回線を設置したりと、当面の通信手段の確保を急ぐ。ただ、避難している人の数と比べると、圧倒的に足りないのが実情だ。(岡林佐和)


posted by 北海道頑張れ at 04:23| 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。