2011年09月24日

拡散したのは心ない「風評」 「放射能怖い」応援イベント相次ぐ中止の“矛盾”


 花火大会や送り火、ショップ出店…。東日本大震災の被災地を応援しようと企画されたイベントが「放射能が拡散する」と懸念する住民の声を受け、中止されるケースが相次いでいる。住民の不安に応えることが、被災地への心ない仕打ちにつながる場面も出ているだけに、首長らも頭を痛める。放射線に対する正しい理解に基づく冷静な対応が求められている。

 ▼何が正しいのか…

 「正直何が正しかったのかいまだに分からない」。福島県産の花火の打ち上げを中止した愛知県日進市の萩野幸三市長が22日、花火店などへの謝罪後、報道陣に向けて吐露した言葉だ。

 問題は18日夜、同市で行われた「にっしん夢まつり・夢花火」で起きた。復興を支援しようと、被災3県の花火を含め計2千発の打ち上げを予定していたが、市民から「汚染された花火を持ち込むのか」などとクレームが相次いだ。

 市や商工会でつくる実行委員会は福島の花火を打ち上げないことを決め、福島県川俣町の煙火店が作った80発を、愛知県内で製造された別の花火に差し替えた。

 市民からのクレームが約20件だったのに対し、中止後に全国から寄せられた苦情は約3500件。「市民が不安を感じる状況で打ち上げは難しい」としていた萩野市長も、「新たな風評被害への心労を招いた」と謝罪に追い込まれた。

 8月に京都市で行われた「五山送り火」でも同種の問題が起きた。震災の津波でなぎ倒された岩手県陸前高田市の国の名勝「高田松原」の松で作ったまきを燃やす計画が「放射能汚染が心配」などとする市民の声を受け二転三転したあげく中止となった。

 門川大作市長は、松の表皮部分から1キロ当たり1130ベクレルの放射性セシウムが検出されたとし「科学的見地に基づいた結果。風評被害の助長にあたらない」と説明したが、大津留(おおつる)晶長崎大学病院准教授によると、「吸い込んでも健康に影響がないレベル」だった。

 また、福岡市では、風評被害に苦しむ福島県の生産者を支援するため、商業施設内に今月17日にオープン予定だった同県産品の販売所が、「汚染された農産物を持ち込むな」「トラックが放射性物質を拡散する」「不買運動を起こす」などという抗議メールを受け、出店断念に追い込まれている。

 ▼説明を尽くす必要

 実施か、中止か。首長らはどう判断すべきだったのか。

 埼玉大の松本正生教授(政治学)は「原発事故を受け、いまは世の中に冷静な判断をする余裕がなくなっており、行政は声が大きい一部の意見に流されがちだ」と中止が相次いだ要因を分析。「どちらが正しい選択だったか一概には言えないが、政治家はいったん決断した以上、どんな根拠をもって決断したのか、その過程の説明を尽くすべきだ」と説く。

 さらに松本氏は「いまは原発事故でプロ(専門家)の権威が失墜し、素人(一般市民)の直感や不安が勝っている状況だ」と説明。「専門家や政治家がいくら安全と情報発信しても、言葉が信用されなければ住民の不安はぬぐえない。政治家は『安全』と『安心』が違うということを理解し、住民の不安払拭につながるよう、粘り強く説明を続ける必要がある」と述べた。

 また、九州大の工藤和彦特任教授(原子力工学)は「花火のケースでは放射性物質が紛れ込むことは考えづらく、住民の不安には本来は理由がない」としたうえで、「今回の事故で、原子力に関わる専門家の信用が失墜してしまったことは反省している。根拠のない被害が広がらないよう、住民にも冷静な対応をお願いしたい」と語った。

//comment
『にっしん夢まつり・夢花火』のコンセプトは何だったのでしょうか。まず復興支援ありきだったのか、それともお祭りのついでの復興支援だったのか。後者なら花火玉を挿げ替えて「綺麗だね〜」でいいでしょう。けれど前者だったのなら、イベントを延期してでも放射線量を測って安全を確認した上で、福島県産の花火を打ち上げるべきだったと思います。何をしたいのか、その意思が明確であれば答えはおのずと出てくるのではないでしょうか。市民は大事かもしれませんが、彼らの言うことを全て聞いていたら何も決まりません。言うことを聞いて万事上手くいくのであれば、政府などいらないのですから。意見は聞くけれど通すべきところは通す、それが指導力というものだと思います。

あと、放射能は拡散しません。日本語間違ってますよ。


posted by 北海道頑張れ at 10:54| 愚者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月17日

大規模停電、広がる余波=大統領激怒、担当相問責も―韓国

 【ソウル時事】韓国各地で混乱を引き起こした15日の大規模停電の余波が広がっている。李明博大統領は電力関係者に対し、「開発途上国水準だ」と激怒。責任者の崔重卿知識経済相の問責辞任を求める声も出始めた。
 15日の停電世帯数は全国各地の212万世帯に及んだ。エレベーター内に閉じ込められた人の救助要請は2000件近くに上ったほか、工場の稼働が中断し、経済的影響も出た。
 この日は、残暑が厳しく冷房などの電力需要が急増、供給余力が底を突きかけた。韓国電力などは、需要が供給を上回り全面停電になるのを防ぐため、午後3時から約5時間にわたり、予告しないまま、各地で時間をずらし強制停電を実施した。
 韓国紙によると、午前中には電力不足の兆候があったが、節電を呼び掛けるなどの対応は取られなかった。李大統領は16日に韓国電力を訪れ、「国民への奉仕精神が全くない。精神構造が開発途上国的だ。恥ずかしいことと思わねばならない」などと、30分以上にわたり、机をたたきながら関係者を厳しく叱責した。


//comment
電力大手が顧客を見ていないのはどの国でも同じなのでしょうか。
posted by 北海道頑張れ at 16:14| 停電 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月15日

「館林ソーラーパーク」出現 曙ブレーキの工場跡地に大規模太陽光発電所


日本有数の“晴天の町”として知られる群馬県館林市に新しい太陽光発電所「館林ソーラーパーク」がお目見えした。事業主は航空測量大手企業として知られる国際航業を核とする持株会社、国際航業ホールディングス。

設備全体の定格出力は455kWとメガには届かないが、9月9日から東京電力への売電を開始しているという。年間売電量は出力1kWあたり1000kWh、全体で約45万kWhを見込んでいる。再生可能エネルギー促進法に基づく電力買い取り価格が40円となった場合、売上は年間1800万円という算段となる。

12日、同社は館林ソーラーパークをマスメディアに公開した。当日は空には所々に積雲が浮かぶ程度の絶好の晴天で、気温も9月としては相当に暑く、12時には現地実測で33度に達していた。多結晶シリコン型ソーラーパネルは高温になると効率が低下するという特性を持つため、このときの実出力は約350kWだったが、気温が下がる10月頃から先は、定格出力に近づく見込みだという。

「日本ではメガソーラーのコストがとても高く、高額な電力買い取り価格を前提にしなければ採算に乗りません。しかし、日本に合った発電所設置法などを研究したり、発電所需要自体が増えることで、コストを下げることは十分に可能だと考えています。当グループの国内事業としては宮崎ソーラーウェイに続く2番目の太陽光発電所となりますが、今後さらに太陽光発電所の全国展開を進めて、コスト低減を巻き起こしたい」

国際航業HDの呉文繍社長は意気込みをこう語る。この館林ソーラーパークは、曙ブレーキの工場跡地を利用して建設された。土壌汚染があるため、土地を掘り返すことも規制されている土地である。今日、孫正義・ソフトバンク社長はじめ、耕作放棄された農地にメガソーラーを建設するという機運が巻き起こっているが、同HDの山下哲生会長は、それに異を唱える。

「今後のTPPの行方など、社会状況によって日本の農業がどうなるかわからないのに、耕作放棄地を農地として活用不能にしてしまうことがいいとは思わない。まずは土壌汚染区域など、活用できなくなった土地を使っていくべきだ。ソーラーは日照さえ確保されていれば、どんなに劣悪ところでも発電所として機能するのが特徴の一つ。無価値同然となった土地に価値を与えられるのも、ソーラーのメリットのひとつ」

日本ではまだ産声を上げたばかりの太陽光発電。今は効率が低く、投資対効果が低いが、一方で「現在の技術開発のロードマップを見ればわかるのですが、遠くない将来、ソーラーパネルの効率が飛躍的に上がる時が来る。今からソーラーを社会にインストールすることに慣れておくことは、周辺技術開発を後押しするという観点からも大事だと思う」(パナソニック首脳)という声も上がっている。館林ソーラーパークは太陽光発電所としては小さいが、再生可能エネルギー開発の狼煙としては意義深い存在と言えよう。

《井元康一郎》
posted by 北海道頑張れ at 04:42| 発電 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月10日

重電各社 風力事業に注力 再生エネを新たな収益源へ


 原子力発電機器を手がける重電メーカー各社が、風力発電機事業の強化に相次いで乗り出している。福島第1原発事故以降、原発事業への風当たりが強まっており、再生可能エネルギーを新たな収益源に育成するのが狙い。関連機器の技術革新や増産体制の構築を急ピッチで進めている。

 「(風力事業を)1000億円を超えるビジネスしたい」。国内で唯一、大型風力発電を手がける三菱重工業の大宮英明社長はこう意気込む。

 同社の風力事業は現在、推定で600億〜800億円規模。これを近く1000億円超に伸ばし、将来的には「数千億円を目指す」(大宮社長)という。

 風力強化の背景には、原発事業への逆風がある。同社は原発事業で2014年度に6000億円の売り上げを目指していたが、原発事故後、国内で新規原発の建設凍結や既存原発の運転停止が相次ぎ、「(目標の下方修正も)論議せざるを得ない」(大宮社長)状況だ。この減収分を、今後普及が確実視される風力など自然エネルギーで補いたい考えだ。

 三菱重工は現在、世界最大級の1基当たり出力5000〜7000キロワットの風力発電を開発中。通常の風力発電機は風車の回転を増幅して発電機に伝える「増速機」が必要だが、それを使わない油圧式の駆動技術も研究し、技術革新を急ぐ。

 日立製作所も約40億円を投じ、茨城県日立市の生産拠点に風力発電用発電機の製造工場を建設。生産能力を13年までに現在の1.7倍の年産2400台に引き上げ、「グローバルな市場拡大に対応する」(同社)考えだ。

 日本製鋼所も発電機の生産能力を09年比1.5倍に引き上げることを検討中。足元の受注は減少傾向が続き、風力事業の売上高は09年度の約188億円から10年度に約90億円と半減したが、今後は再生可能エネルギー特別措置法の成立などを背景に「需要回復は必至」(同社)と期待をかけている。
posted by 北海道頑張れ at 14:53| 発電 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

関電、今夏の節電効果は160万キロワット 当初想定を20万キロワット上回る


 関西電力が7月1日から管内に15%程度で要請していた今夏の節電効果が、8月末時点で当初想定を約20万キロワット上回る約160万キロワットになっていることが9日、分かった。需給のピークとされていたお盆休み明けの最高気温が予想よりも低く推移したことなどが要因とみられている。

 関電は7月20に発表した今夏の需給見通しの中で、節電効果を約140万キロワットと想定していた。

//comment
160万キロワットという電力は、福島第一原子力発電所で例えるなら3号機と4号機の二基の発電量に相当します。今回の節電は企業が生産量を削っているので、全てが全て無駄な電力だったわけではありませんが、使わなくても頑張れる電気は結構多いのかもしれません。今すぐに全ての原発を停止するのは現実的ではありませんが、皆が節電を意識すれば原発を減らすことは意外と難しくはない気がします。
ラベル:産経新聞
posted by 北海道頑張れ at 14:51| 節電 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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